余命宣告
6月4日
その日も普通の土曜日のはずでした。梅雨時のお天気。
雨が降ったりやんだり。ジトジトしていたと記憶にあります。
用事を済ませて家に着き、いつものようにあおちんやこはくを両手で
わさわさと撫でたとき・・・?
あおちん、また ツ が出来てる。今度の ツ は沢山だし大きい。
シャンプーに行ったのは・・先月・・シャンプーがダメなんかなぁ~?
とりあえず日曜になるから病院でお薬をもらおう。
と夕方6時近かったのですが病院に普通に行きました。
何も考えず・・・
いつもと変わらず・・・
お気楽に・・・
その病院に勤めている友達に会いに行くつもりで・・・
「○○あおです」 受付で名乗り待つ。あおちんは帰りたいのでソワソワ。
先生「あおちゃんど~ぞ、今日はどうしました?」人間の病院と同じように聞かれるんだな(笑)
お婆「また背中に ツ がたくさん出来てるんです。シャンプーには1か月前に行ったの でまたそれなのかなぁ~と・・・」
先生「どこ?あっ本当ですね。痒がったりはしないですか?」
お婆「しないです。」
先生「皮膚の疾患てたまに内臓から来ることがあるんですが、食欲が無かったり
吐いたりしませんか?」
お婆「食欲はあります。吐いたりもしないです。元気も普段と変わりません」
先生「ちょっとエコー見てみましょうね。・・・・あっ・・・ここに大きな腫瘍があるの分かりますか?これね右側の肝臓に腫瘍があるんです。7cm×7cmくらいの大きな腫瘍です。これは「血管肉腫」なんです。」
お婆「血管肉腫・・・?」
先生「血管肉腫って簡単に説明すると「ガンです」これねいつ破裂してもおかしくない状態なんです」
お婆「血管肉腫・・・ガン・・・破裂・・・破裂したらどうなるんですか?」
先生「う~んだめですね。」
お婆「ダメって・・死んでしまうってことですか?こんなにいつもと変わらないのに?」
先生「それが血管肉腫の怖いところで普通は食欲が無くなったり、破裂してぐったりして駆け込んで来られることの方が多いんです。針生検しても良いんですが刺激で破裂してしまう事もあります。」
お婆「手術もだめですか」
先生「手術しても良いですが手術中に出血が多くて亡くなることが予想されます。
仮に腫瘍が取れたとしてもあおちゃんの年齢を考えると術後のQOLの低下が心配です。
だったら僕は好きな物をたくさん食べてあおちゃんの好きなように生活を送る方があおちゃんにはいいと思いますよ。太く短くですね」
「血管肉腫・・・ガン・・・死・・・太く短く・・・」
「血管肉腫・・・ガン・・・死・・・太く短く・・・」
「血管肉腫・・・ガン・・・死・・・太く短く・・・」
「血管肉腫・・・ガン・・・死・・・太く短く・・・」
「血管肉腫・・・ガン・・・死・・・太く短く・・・」
頭の中はこの繰り返し・・こんなに元気なのに・・ガン・・明日死んでしまうかもしれない・・・
泣きたくても泣けず訳も分からずに家へと帰りました。
右 あお 左 こはく 玄関で黄昏中・・・
長くなりましたね。ごめんなさい。
お婆でした。